先日、食育、食支援からの他職種連携をテーマにした食育フォーラムに参加させていただきました。
食べることは体に栄養を取り込むだけでなく日々の生活の楽しみとしてもとても大切です。
特に印象に残った、食べる機能の発達~習熟期についてお話します。
まず発達期。出生後6ヶ月頃の離乳開始から、母乳やミルクを飲む哺乳機能から、口を閉じて飲み込む・モグモグするといった食べる機能の基本が発達していきます。
そして3歳ごろにはほぼ大人と同じような食べ物を同じように食べることが出来るようになります。
離乳食の時期は子どもが食べ物やスプーンに手を伸ばしてくると上手く食べさせられないのでついついその手を制したくなってしまいますが、手、目、口を動かす一連の動作を身につけるためにも好きにやらせてみるのも大切です。
また子どもは真似をして育ちます。食べさせるのに精一杯で大人は別の時間に食事をとることもあるかと思いますが、孤食にせずぜひお子さんとも一緒に美味しいね、と食の共感をして楽しくお食事してみてください。
次に習熟期です。特に学童期は食べる機能の習熟期とも言われ大切な時期になります。
健全なお口の育成にはお口の周りだけでなく、姿勢・呼吸・睡眠も重要になってきます。
健康に生きるための基礎知識としてお口の健康や姿勢、呼吸の大切さをお子さんに教える。周りの大人、特にご家族の関心も子どもの気付きを促すためには必要です。
そして良くない癖を自覚させそれを直すことでどれだけ得をするのか、良くない癖の改善方法の指導をしていく事が大切になります。
田代歯科にも小さなお子さんやお子さんをお持ちの方も多く来院されています。
生涯よく噛んで食事ができるお口の環境を整えるためにも、私たちは来院されたお子さんの口腔内のチェックだけでなく診療室に入ってくる時の姿勢や足を組む癖などにも目を配り、悪習癖があれば改善する指導も必要であると感じました。
DH.宮崎