9月29日(木)「口から学ぶ 乳幼児の発達」に参加して
○歯科衛生士 佐藤ちひろ
口から学ぶ乳幼児の発達というテーマで、口からの情報を保育に活用する、口からの子供の身体と心の成長発達を理解するという目的で講習が行われました。
みなさんは脱灰という言葉をご存知でしょうか?
お口の中で細菌が食事中の糖を取り込み分解して酸を産生し、酸が歯の成分をとかしていきます。この過程を脱灰といいます。なので虫歯は食事時間や食事の回数と比例して出現します。
虫歯をみつけたら治療をする、進行止めの処置をするだけではなくその子供の生活環境を見つめる必要があるということを改めて考えさせられました。
これから子供を取り囲む環境を整備していく存在として、保育者と連携をとり皆様の虫歯予防の手助け、口腔機能の向上に努めたいと思います。
○歯科衛生士 加川 唯
乳幼児の体と心の成長発育を理解して、口からの情報を保育に活用する、というテーマの講習会でした。
口腔機能(食べる、喋る、息をする)が大きく成長する乳幼児期において、睡眠の質や栄養の摂取、精神状態を口の中から見つけることも出来る、というお話でした。
その中でも私が一番印象に残ったことは、レタスのような葉物が嫌いな子でも味が嫌い、というわけではなく、噛み合わせに異常があって”噛めない”という子も中にはいる、ということでした。おいしく食べたくても”食べられない”のです。
栄養の為に野菜をしっかり摂りましょう、と言う前に、なぜ嫌いなのか?なぜ食べられないのか?を考える必要があるのです。口腔機能を発揮させることの重要性を改めて感じることが出来ました。
○歯科衛生士 内山汐織
虫歯は食事時間や食事回数に比例して出現します。つまり、虫歯の背景には食生活の乱れ(食事時間が長い、食べる回数が多い、甘いものや粘稠度の高い食品を好むなど)があります。虫歯を通して家庭環境や生活習慣についても考えていかなければいけないということを改めて考えさせられました。
また口の感覚において、口腔が過敏、仕上げ磨きを極端に嫌がる場合などには、いきなり歯ブラシを口腔内に入れるのではなく、脱感作から始めると良いということを学びました。手のひら全体を使って弱い刺激で肌にしっかり圧迫させます。手、腕、肩、首、口周囲や口唇、口腔内の順に触れていきます。この流れで過敏をなくしていきます。初めて歯科医院に訪れて不安を抱えている子供にも、この方法を取り入れていきたいと感じました。
その他にも乳幼児の口腔機能や食行動についても学ぶことが出来たので、今後
の歯科保健行動に活かせるよう努めます。