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2月23日(日)神奈川県歯科医師会が主催する障害児並びに高齢者に関わる歯科医療の推進、医療福祉の研修会に参加させていただきました。

19のテーマによる内容の濃い研修会でしたが、その中でも特に興味深かったテーマの講演について書きたいと思います。

近年増加傾向にある早産や低体重。新生児医療の進歩により死亡や重度の障害が残る確率は格段に減少しているものの、軽度の発達の遅れや運動障害が残る割合は正期産児よりも増加します。その背景には出産年齢が高くなっているということもありますが予防できることもあります。

田代歯科でも多くの方に妊婦歯科検診を受けていただいていますが神奈川県の妊婦歯科検診の調査結果では、歯周病が進んでいる(歯周ポケットが4mm以上)という方が全体の50%も認められました。

その後の追跡調査では早産は深いポケット2部以上の方に、妊娠中の異常は深いポケット1部以上の方に認められる結果になりました。

歯周病は妊娠中にホルモンの変化、唾液分泌低下、つわりによる歯磨き困難等から増悪しやすいですが進行した歯周病は「妊娠中の異常」にも「早産」にも関連性の強いことを再認識しました。

また、妊婦歯周病の実態も考えると妊娠前からの予防対策も強化するべきだと思いました。

 DH.水島